Overview

「IoT化」「スマート工場・スマートファクトリー」「DX」「ペーパーレス化」「デジタル化」など、製造業の業務改革における新たなワードが叫ばれるようになって久しい昨今。

「対応が必要なのは分かっているけど、何から始めていいのか分からない」「自社では無理そう」「必要性が分からない」など、様々な理由で手を付けられていない現場も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、IoT化を進めるための「はじめの一歩」についてご紹介いたします。

用語解説

まずは、それぞれの用語をおさらいしておきましょう。

 

■ IoT ( Internet of Things )

モノやコトをインターネットに接続する技術

 

 

■ スマート工場 ( Smart Factory)

IT技術を活用し「生産力向上」や「コスト削減」「品質向上」を実現する工場のこと

 

 

■ DX ( Digital Transformation)

デジタル技術を用いて収集したデータを活用し、課題を解決することで生活や業務を変化させること

例えば……

 ①不良が多いという課題に対し

 ②デジタル技術を用いて不良が出やすい箇所を抽出し

 ③作業方法を変える・製品の設計を変える

 

■ ITとDXの違い

なぜ「DX」つまりビジネスモデルの“変革”が必要なのか?

経済産業省が発刊する「2022年版ものづくり白書」において、製造業が取り組むべき課題のひとつに「DX」をあげています。

近年様々な分野でデジタル化が進み、事業活動によって生み出されるデータが増大する中、業種を超えデータを集約し、AIなどの技術を用いて設計開発や生産管理などをこれまで以上に効率的に行うことで、企業の付加価値を生みだしていくことが競争力を高めていくための重要な取り組みとなります。

また、カーボンニュートラルやサステナビリティへの取り組みといった全世界的な要求に対していくためにも、DXは非常に重要な鍵となります。

また製造業における人手不足」は長年の課題となっており、この課題に対する解決策としてもデジタル技術の活用は期待されています。

 

引用:2022年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)

「IoT化」や「スマート工場化」で得たい効果は何か?

特に製造業界において、まだまだ経験値の浅い「IoT化」に取り組む際、『IoT化すること』や『スマート工場化』を目的にしたお問合せいただくことが良くあります。

しかし「IoT化」はゴールではありません。「IoT化」することで、企業にどんな価値を生むか、ぜひKTCと一緒に考えてみませんか?

 

日々の業務を運用しながら、未来の業務の姿を構築するのは容易ではありません。

しかし、社内からの視点だけではなかなか発見できなかった解決の糸口も、社外の視点を交えると見えてくるものが多々あります。しかもそれが、数多くの課題解決に取り組み、設計・開発してきたメーカーならどうでしょうか。

課題解決の糸口を見つけるだけでなく、解決の具体化まで、一緒に実現にむけて取り組んでいきましょう。

初めの一歩は「データ収集」

用語解説の項目で掲載したとおり、「スマート工場(Smart Factory)」も「DX(Digital Transformation)」も、第一歩は情報収集です。

 

スマート工場…IT技術を活用し「生産力向上」や「コスト削減」「品質向上」を実現する工場のこと

DX…デジタル技術を用いて生活や業務を変化させること

 

 

さて、ここで質問です。

あなたの現場では「データ収集」をどのように行いますか?

人作業をデータ化

製造工程の課題を解決していくうえで、作業の機械化は欠かせません。機械化することで、安定してより効率的に生産を行うことが出来るでしょう。

例えば、作業を機械化することで、稼働率をより正確に把握できるようになります(=データ収集)。このデータをもとに製造原価をより正確に算出できるようになり、原価低減、売上向上等につながるきっかけを見つけることが出来るかもしれません。

 

しかし、全ての工程を機械化できるわけではありません。機械の費用や、工場の広さ、人の手でしか行えない作業など、様々な要因で人作業を続ける工程もあると思います。

 

では機械化できない工程があると「ビジネスモデルの変革」は行えないのでしょうか。

 

答えは「NO」です。

KTCは、長年ハンドツールを開発・製造してきたノウハウを生かして、これまで作業者に任せるしかなかった「人作業」をデータ化し作業を見える化する技術を開発しました。

「人作業のIoT化」を実現したKTCの歩み

KTCでは「ボルトを締める」という行為について、次のような進化を遂げてきました。

※進化の具体的な効果については、こちらの記事をご覧ください。

>>どのように製造不良率を3%からゼロに改善したのか? TRASAS導入事例 -KTC社内編-

 

IoT化の第一歩をすすめてみませんか?

これまでお使いのハンドツールは使い続けたまま人作業をデータ化し、IoT化の第一歩をすすめてみませんか?

(※作業環境にもよっては、別のハンドツールに変更する必要があります。)

 

製品の詳細については、こちらをご覧ください。

https://ktc.jp/trasas/index.html

おさらい

「IoT化」「スマート工場・スマートファクトリー」「DX」「ペーパーレス化」「デジタル化」など、さまざまなワードで業務改革が求められていますが、大切なことは(デジタル化など)手段を変えることではなく、それによって今まで気が付かなかった企業の新しい価値を発見することです。

 

その第一歩としての「データ収集」とりわけ「人作業のデータ化」が必要だと感じられた方は、ぜひ一度KTCにお問合せください。

現場をみながら、貴社に必要なIoT化のステップをご提案させていただきます。

お問合せはこちら

KTCについて

正式名称は「京都機械工具株式会社」で、KTC」はコミュニケーションネームです。

設立は1950年。

主な事業内容は自動車整備用工具をはじめ、作業工具全般の開発、製造、販売です。

しかし近年はそれだけにとどまらず、関連する電子機器、デジタル工具や、ソフトウェアなども開発・販売しております。

KTCは、弊社工具をご使用いただくお客様の、現場での​「安全、快適、能率・効率的」な職場作りに貢献することがミッションだと考えております。その中でも「安全」を最優先課題とし、日々活動をしております。

 

KTCの取り組みについてこちらもご覧ください

https://blog.ktc.jp/stream/solution_01

<ウェビナーアーカイブ> デバイスとソフトで現場改善をサポート! ~KTCのソリューションについて~

https://blog.ktc.jp/stream/solution_02

どのように製造不良率を3%からゼロに改善したのか? TRASAS導入事例 -KTC社内編-