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プロの方の満足を追求し、世界一のハンドツールを目指し進化を続けるKTCフラッグシップモデルのネプロス。「ネプロス大解剖」では、「利きネプロス」でお届けしたネプロスの良いところ、スゴイところを、より深く掘り下げてご紹介してまいります。
本記事は過去に配信したKTCネプロススクエアメールマガジンを再録したものです。
今回は、利きネプロス<T形レンチ編>でお届けした魅力を掘り下げます。ネプロスT形レンチを大解剖!
ネプロスT形レンチはハンドルとシャフトの接合に、高精度の圧入加工を採用しています。
ハンドル中央部に穴を開けてシャフトをプレス圧入するため、精密な加工技術が要求されますが、ハンドルとシャフトが正確な直角に組み上がります。さらに、溶接加工のように接合部分に突起物が形成されることがないので、見た目も美しく仕上がるのです。
ハンドルの両端にアクセントのように付けられたゴムリング。
ハンドルを握って作業する際の滑り止めとしてグリップ力を向上させてくれるだけでなく、レンチを床に置いた時に接地面となることで、本体に傷がつくことを防いでいます。
また、ネプロスに採用している鏡面仕上げは、美しさのためだけではありません。T形レンチにおいてはシャフト部を手で支えて早回しをする際に、なめらかでスムーズな回転を実現します。
T形レンチは海外にはあまり見られない工具で、各メーカーのデザイン差はほとんどありません。(KTCのT形レンチもオーソドックスなタイプです)が、ネプロスは独自の形状を採用しています。ハンドルの中心部は上下を削りとった形状で薄く、両端は太くなっています。これはハンドルの両端を重くすることで、早回しする時に慣性力が働き、なめらかに回転させるための工夫です。
ネプロスのT形レンチは口径8mm、10mm、12mm、14mmの4サイズをラインナップしていますが、そのハンドルの長さは全て異なっています。各サイズのボルト・ナットに必要なトルクを掛けられる長さを確保しつつ、早回しがしやすいように、ハンドルの長さを短くした結果です。同口径のKTC T形レンチのハンドルと比べると40〜70mmも短く設定されていますが、早回し性能を発揮する独自のフィルムの効果でなめらかに回転します。また、ハンドルが短ければ、狭い場所での作業性も向上します。
とことん使い勝手を追求したネプロスの設計思想をハンドルの長さにも感じていただけることでしょう。
次回は、「利きネプロス」です。ネプロス探究家の匠 鏡子 (たくみ きょうこ)が「利きネプロスのお作法」をご紹介します。
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