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本記事は産経デジタル 「cyclist」にて掲載されていた連載記事を再録したものです。
一部修正・画像の差替えを行っておりますが、内容は掲載日時点のものとなっておりますのであらかじめご了承ください。
(cyclist掲載日:2014/8/24)
#44すばやく回す、大きな力をかける 種類豊富な駆動工具はそれぞれに特長あり
前回まで2回にわたってお伝えした駆動工具の組み合わせ、参考になったでしょうか?
ほかにもいろいろな組み合わせや、かゆい所に手が届くような工具がまだまだありますので、そちらも今後紹介していきますね。さて、今回は「締め」「緩め」作業以外の場面で助けてくれるともだち(工具たち)をご紹介します。
自転車を購入してサイクリングするシーンが増えてくると、さらに愛車を自分仕様にしたくなってくる…。そんな経験、きっと皆さんにもありますよね。シート形状やシートの高さ、ハンドルポジション、ステムの長さなど。買ったそのままの状態でライドするよりも、自分の身長や体型、そして好みに合った仕様に変更した方が、断然気持ちいいですし、ロングライドも楽になります。
まずはサイクルショップなどで、自分好みのパーツを物色してみてください。そして装着、調整の際には、これまでご紹介してきた工具を使っていただければ、皆さんなら十分に交換できるでしょう。
ここまできたら、もう少し工具を使ってカスタマイズをしてみましょう。クロスバイクやマウンテンバイクをお持ちの方、ハンドルが長くて、長さを調整してみたいと思われたことはありませんか?
カーボン素材は難しいですが、アルミ系ならチャレンジできますよ。
PC2-66
こんな時は、チューブカッターを使って、自分好みの長さにカットすることができます。刃が装着されている本体をハンドルバーに押し付け、回転させていくことで、刃がハンドルバーに入り込みカットしてくれます。カット後は、カエリと呼ばれる金属のひっかかりを、ヤスリなどで丸く削り取れば完成です。
このチューブカッターにも、ラチェット機構が付いた「ラチェットパイプカッタ」があります。元々は水道用の配管や、電気、ガスの工事を効率化し、狭い場所でも職人さんの手を煩わせないようにと開発されたものです。
PCR3-35
図を見ればお分かりいただけるように、工具周りに必要なスペースが少なくて済みます。また、刃を自動的に送る構造を備えているので、カットする対象物に与える力を一定に保つことができます。この構造と専用の刃、2つの特徴が相まって、カエリの少ない切断面に仕上がります。
切断面がきれいなので、後工程のヤスリかけの必要がなく、何よりも皆さんがけがをすることを防いでくれます。作業スペースの問題が少ない自転車のメンテナンスシーンでは、この良さは分かりづらいかも知れませんが、限られたスペースで作業される方々には大変好評です。サイクリング中に住宅建設や電気工事などの現場を通ることがあれば、一度のぞいていただければイメージできると思います。
配管ツールWEBカタログ
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list?pcategory=346&ccategory=122
チューブカッタ PC2-66
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/pc2-66
ラチェットパイプカッタ(鋼管・ステンレス鋼管用)PCR3-35
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/pcr3-35