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KTCが世界一のハンドツールの開発を目指し、素材・設計・生産設備のすべてを見直し生まれた工具、それがネプロス。
ネプロスの冠を背負う製品ひとつひとつに焦点をあて、じっくりとあらゆる角度から解剖していきます。
プロの方の満足を追求し、世界一のハンドツールを目指し進化を続けるKTCフラッグシップモデルのネプロス。「ネプロス大解剖」では、「利きネプロス」でお届けしたネプロスの良いところ、スゴイところを、より深く掘り下げてご紹介してまいります。
今回は、利きネプロス<木柄ドライバ編>でお届けした魅力を掘り下げます。ネプロス木柄ドライバを大解剖!
本記事は過去に配信したKTCネプロススクエアメールマガジンを再録したものです。
ネプロス大解剖では「利きネプロス」でお届けしたネプロスの良いところ、スゴイところを、具体的な比較写真などを交え、より深く掘り下げてご紹介してまいります。 今回はネプロス木柄ドライバを大解剖!
ネプロス木柄ドライバは先端からグリッドエンドに向けて流れるような美しいフォルムが特徴です。平面と曲面の組み合わせで構成されている独自形状のグリップには、ピアノにも使用される高級木材のカエデを使用。天然の温かみがある美しい木目を生かしつつ、クロスはチェリーレッドに、マイナスはフォレストグリーンに、つやのある塗装材を使用して彩色していますので、判別が容易で作業性が向上します。
ちなみにKTCのドライバは基本的にクロスが赤色、マイナスが緑色に彩色されています。また、先端からグリップエンドの座金まで貫通したシャンク(軸)はボルスターと一体化し、ボルスターとシャンクの間に水分などが浸透し、錆びたり劣化したりすることを防止しています。
美しいフィルムの中でも特に目を引くのが、他に類を見ない流線形状の独創的なグリップです。断面が六角形で、角は丁寧に面取りされ、強く握りしめても角が手に食い込んで痛みを感じることもなく、しっかりとした握りやすい造りになっています。
また、グリップの中ほどには丸みを帯びたくぼみが設けられています。この断面が円のくぼみの部分は作業時に指をかけられるようになっています。
球形に整形されたグリップエンドを手のひらに包み込んで、六角部分を握り、指をくぼみに掛けると、“押しながら回す”ドライバの基本的な使い方に最適なグリップ形状であることがお分かりいただけるはずです。
ネプロスのクロスドライバは、作業時のトルクを確実に伝えるために、独自の先端技術を採用しているので、ねじにぴったりフィットします。
JIS規格を基準とした一般的なクロスドライバは先端がねじの底に当たるために、ねじとドライバの間に隙間ができます。対してネプロスのクロスドライバは先端がねじの底に当たらないため隙間ができず、奥までしっかり入り、掛けた力を確実に伝えられるのです。
ドライバの使い方は押しながらねじを回すのが基本です。特にプラスねじは、ドライバの先端がねじの外に逃げようとする力(カムアウト)が発生するため、押しが7で回しは3程度の配分がベストです。
ネプロス木柄ドライバは、握りやすいグリップが作業者が掛ける力をしっかり受け止め、その力をねじにぴったりフィットする先端形状が、余すことなくねじに伝えます。
作業に合わせて使い分けられるグリップ断面形状
ネプロス木柄ドライバのグリップ断面は六角形状をしていますが、軸側とグリップエンド側とで大きさが異なります。さらに中央のへこみ部分の断面は、円形状になっています。
早回し時には断面が丸いへこみ部分に指をかけて回すと、引っかかりなくスムーズな作業ができます。
トルクをかけたいときは軸側の六角部分に指をかければ滑りを防げます。
さらに、グリップエンド側の大きい六角部分を使うと、より大きなトルクをかけることができます。
より強い力で回す、六角ボルスター
ねじが固く締められていて、通常の「押しながら回す」だけでは緩まない! そんな時に活躍するのが、軸の根元(グリップ側)に付いている六角部です。この六角部はボルスターとも呼ばれていて、スパナやめがねレンチを掛けることができます。片手でドライバを押しながら、ボルスターに掛けたレンチで回せば、片手で押しながら回すよりも強いトルクを掛けることができます。
次回は、「利きネプロス」です。ネプロス探究家の匠 鏡子 (たくみ きょうこ)が「利きネプロスのお作法」をご紹介します。
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