Index
本記事は産経デジタル 「cyclist」にて掲載されていた連載記事を再録したものです。
一部修正・画像の差替えを行っておりますが、内容は掲載日時点のものとなっておりますのであらかじめご了承ください。
(cyclist掲載日:2013/1/27)
前回#15工具が出来るまで・パート4――ピカピカ美肌は「硬く、摩耗しにくく、錆びにくい」
前回までは、工具が出来るまでの工程を4回にわたりお話させていただきました。ホームセンターや工具屋さんで工具を見かけた際、そんな話を頭の片隅に置きながら、表面の仕上がり具合なども観察してみてくださいね。
今回は少し話題を変えて、せっかくそろえた工具の収納についてご紹介。かっこよく収納してほしいなという想いもこめて、お話させていただきます。
工具という“ともだち”を手に入れ、愛車をメンテナンスする楽しみを覚えていくサイクリストが、必ず体験する問題。それが、収納です。
仕事上、プロ・アマ問わず多くの方々とお話させていただきます。みなさんが口を揃えておっしゃるのが、「ともだち(工具)増えちゃってねぇ…」という悩み。愛車の安心を求めるうちに増えてしまった工具にぴったりの収納ってどんなものがよいのでしょう?
▲左:チェストタイプ SKX0213 右:キャビネットタイプ EKW-1005
工具の収納に適した“工具箱”には、プロ御用達のものから片手で持てるサイズのものまで、大きさ・形・値段など様々なバリエーションがあります。一番のお勧めは、チェストタイプのもの。
チェストタイプの工具箱は、引き出し式で上部にフタ付きの収納があります。引き出しの段数は製品によって異なり、幅や深さも様々。このタイプの工具箱は、工具を平面的に収納でき、種類ごとに収納する引き出しを変えられるため、増えてしまった工具の整理整頓にも向いています。整備のプロや、マニアの方々にとっては定番となっていて、KTCでは、ベーシックなチェストと、自動車のエンジンヘッドカバーの形状をモチーフにしたチェスト(※2022年4月現在は生産終了)をラインアップしています。収納量が多いので、工具を見るとついつい買ってしまいそうな方に特にお勧めですね。
次に紹介するのは、キャビネットタイプ。サイクルショップに、ドンと鎮座していることが多いので見たことがある方もいらっしゃると思います。
キャビネットタイプの収納箱では、キャスター付きのローラーキャビネットと呼ばれるものが好まれています。天面が作業台になっており、ホイールバランスや、パーツ洗浄などの作業台としてご利用頂いているショップも多いはず。
▲左:持ち運びタイプ EK-10A 右:壁掛けタイプ EKS-103
それほど数はないけれどよく工具を使うという方に私がお勧めしたいのが、持ち運びタイプと壁掛けタイプの収納です。
サイクリストの方は、家でもツーリング先でも、多かれ少なかれ、工具が必要となる場面がありますね。そういう時に便利なのは、手持ちができるバッグタイプの収納です。KTC以外でも、デザイン性があり、男女問わず好まれるようなものが販売されています。
壁掛けタイプは、脚をつけて愛車のそばに置く…なんてことも可能です。工具収納の新しいスタイルとして、チャレンジしていただければと思います。