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本記事は産経デジタル 「cyclist」にて掲載されていた連載記事を再録したものです。
一部修正・画像の差替えを行っておりますが、内容は掲載日時点のものとなっておりますのであらかじめご了承ください。
(cyclist掲載日:2013/6/30)
#24“職人の勘”に頼った時代から工具のデジタル時代への過渡期 「トルク管理という安全をすべての方に」
工具のデジタル化なんて、前回は大胆な記事だったかもしれませんね。ですが、私は「あいまいさを無くす=デジタル」なのだと認識しています。「グレー」はなくて「白」か「黒」、「△」はなくて「○」か「×」。
10数年前に採用されていた構造や材質などの環境であれば、あいまいなメンテナンスであっても通用もしたかもしれませんが、近年は、精密化や軽量化などにより高精度・高品質な部材が当たり前のような時代になりました。それらの能力を活かすも殺すも、やはり確実な締付け――トルク管理ができているかどうかがポイントになります。
デジタルのメリットは、そのような高精度な部材でも、確実なトルク管理ができることにあります。どんなに高価な車両やパーツの採用も、締付けが緩かったり、強く締めつけていたりすれば、当然本来の性能を発揮することができません。こういった問題点を、デジタル工具は解消してくれます。
より大きなメリットとしては、正確な方法で使いさえすれば、プロに限らず誰であってもハイレベルのトルク管理が個体差なくできるということが挙げられます。
KTCのデジラチェでは、デジタル表示に加えて側面からも確認できるワイドなランプで到達点を知らせ、的確な締付けを実現できるようになりました。
また、これまでと違う点は「パワーセンサー」を搭載しているということ。以前にも触れましたが、トルクとは「力×長さ」でしたよね。ということは、いくら表示がデジタルになったとしても、力をかける位置が変われば、正確なトルクも測れないということになります。
パワーセンサーは、持ち位置を間違ったとしても、「お、まちがっとる」とセンサーが気付いて、補正してくれます。極端な言い方をすると、老若男女、ユーザー誰もが100点満点をとることができるということですね!
プロの作業現場から日常のメンテナンスまで幅広く使用されるデジラチェ
工具はともだち。「デジタル化」と言うと、大切なともだちがロボット化してしまったような寂しい感じですが、みなさんの安全を守るためには必要な事かもしれませんね。
KTCのデジタル型トルクレンチの一覧をご紹介
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/gna010-02__gek085-r4
トルクレンチの選び方についてはこちら!
https://ktc.jp/torque/select.html