車椅子を活用したワークショップ開催

国立大学法人 奈良女子大学 工学部にて、車椅子メーカーのカワムラサイクル様にも協力していただき、車椅子をテーマに工具の使い方を学ぶ少人数性のワークショップを実施しました。

KTCは、兼ねてよりPBL授業「造形基礎演習」の特別授業で、工具の説明や使い方の指導を担当しています。

 

今回は、学生からもっと工具を使用してみたいという要望があったのをきっかけに、本ワークショップが企画されました。

カワムラサイクル様(以下敬称略)は、日本を代表する車椅子メーカーのひとつです。今回は車椅子計4台を貸し出していただき、車椅子についての構造や車椅子市場についてなど、車椅子メーカーならではのノウハウを、レクチャー形式で教えていただきました。その後の実際の解体作業では、指導と監督もしていただきました。

ものづくりに必要となる、工具の使い方の基礎

今回、会場として使用したのは、国立大学法人 奈良女子大学 工学部の工作室 [ NWU-Design Lab ] 。

KTCのツールセットを設置しており、多種多様な工作に対応できるようになっています。

 

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今回のワークショップでは、実践を通して学ぶこと、安全な工具の使い方を体系立てて説明を行いました。

 

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実践では車椅子を、布張りの座椅子部、大きな後輪、前輪のホイールなどを順番に整備していきました。

 

工具の使い方はものづくりをする上で基礎的なことですが、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。

 

参加した学生たちも、スムーズに工具を使えるようになっていき、終盤では車椅子を使った作業も手際良く行えるようになり、笑顔がこぼれていました。

 

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工具を使い慣れていないと、工作そのもののハードルが上がってしまいます。複雑なものになるほど、部品によって全く違う工具を使うので多種多様な工具に対応できなければなりません。しかし自己流で工具の使用を続けていると、工具の破損や怪我につながってしまいます


これからもKTCでは、工具を正しく使えるように、工具の安全な使い方を中心とした啓発活動を、企画していきたいと思います。

インクルーシブな社会実現に貢献する人材育成を目指す包括連携協定

KTCは、2022年4月より国立大学法人奈良女子大学と包括連携協定を締結いたしました。

 

包括連携では、ジェンダーニュートラルな「安全啓蒙」と「技育(技術教育)」を通じ、インクルーシブな社会実現に貢献する人材育成を目指しています。

 

包括連携詳細はコチラ

https://blog.ktc.jp/stream/20210930_release2

 

本講座の協業企業ご紹介

株式会社カワムラサイクル

https://www.kawamura-cycle.co.jp/