『工具はともだち』について

本記事は産経デジタル 「cyclist」にて掲載されていた連載記事を再録したものです。

一部修正・削除を行っておりますが、内容は掲載日時点のものとなっておりますのであらかじめご了承ください。

工具はともだち<3>自転車工具の代表はヘキサゴンレンチ(六角レンチ)

(cyclist掲載日:2012/07/29)

 

前回:#2 愛車のボルトと“お近づきに”なりませんか

 

真夏日や猛暑日が続く毎日、歩くことが億劫な私には、自転車がパートナー。爽やかな早朝の空気の中で“ジテツウ”を満喫しています。

そんなジテツウ中、歩道と車道のギャップを通り越した時に、愛車の微妙なガタツキを覚えました。新車の時の硬さも少しずつ緩和し、そろそろ各部の点検が必要な時期ではないかなと思っています。

今回は、自転車に使われているボルトを締め付けるのに、最も出番が多いであろう工具をご紹介します。

 

前回も触れましたが、自転車には、デザイン性を損なわず、狭い箇所でもきっちり締め付けができ、ボルトが緩みにくいなどの理由で「六角穴付きボルト」が多用されています。そのボルトを締めたり緩めたりするのが、「ヘキサゴンレンチ」。「ヘキサゴン」「六角レンチ」「HEX」などと呼ばれる場合もあります。

その名の通り、六角穴付きボルトの頭部分にフィットするように、工具の先端(または頭)が、六角形状になっているものです。

3回六角レンチ-1

 

ヘキサゴンレンチは、工具をボルトにさし込んだときに工具とボルトとの接する面積が大きく、比較的大きな力をかけられるという長所があります。また、クロスドライバーやマイナスドライバーとは違って、必ず、ぴったりとした対応サイズしか使用できないので、間違った使い方をするリスクが少なく、自転車に使用されているボルトを壊しにくいという性格をもっています。

ボルトにはいろんなサイズがありますので、それに適応するサイズの数だけ工具があります。このサイズは、六角穴の対辺幅で設定されていて、自転車では4mm、5mm、6mmあたりのサイズがよく使われています。これから愛車のメンテナンスを始めようという方は、そのあたりのサイズのヘキサゴンレンチから揃えるのがいいかと思います。

また、ボルトにかけられる力は弱くなりますが、狭い場所など、少し角度をつけてボルトにアクセスできるようにした先端形状を持つ、「ボールポイント」(図参照)も便利です。

 

ファッション性の高い最近の自転車スタイルに合わせるかのように、工具の表面の仕上げも、様々に用意されています。シルバーに輝く鍍金を施したものや、黒染めを施したもの、最近では、PANTONE風にカラーリングを施した海外製品もあるようですね。

形も多彩です。ソケットタイプやL形ハンドルタイプ、T形ハンドルタイプ、ドライバータイプ、折りたたみタイプなどがあります。

 

さぁ、この中でどれを選んでいけばよいのでしょうか。次回は、各々の工具のいいところについてお話ししたいと思います。